「副業で月50万」の裏側——副業ブームの終焉と、騙された会社員たちのその後

「副業で月50万円稼ぐ方法」——SNSやYouTubeで溢れかえったこのフレーズ。2023年をピークに、副業ブームは急速に終焉を迎えている。そして、ブームに乗った会社員たちの「その後」は語られない。

副業スクール市場の崩壊

「Webライターで月30万」「動画編集で月50万」を謳うオンラインスクールが乱立した。受講料は30〜80万円。しかし、受講生が増えすぎた結果、クラウドソーシングの単価は暴落。Webライティングの文字単価は2023年の1.5円から2025年には0.3円に。動画編集も同様。スクールが量産した「副業人材」が供給過多を生み、市場を壊した。

「成功者」のビジネスモデル

「副業で月100万円」と発信している人の収入源を調べると、大半が「副業のやり方を教えるビジネス」だ。つまり、副業で稼いでいるのではなく、副業したい人から稼いでいる。古典的なゴールドラッシュの構図——金を掘る人より、ツルハシを売る人が儲かる。

本業への悪影響

副業に時間を割いた結果、本業のパフォーマンスが低下したケースは多い。「副業で月5万円稼げるようになったが、本業の評価が下がって昇給が見送られた。差し引きマイナス」。睡眠時間を削って副業した結果、体調を崩して休職したケースもある。

本当に意味のある「副業」とは

副業で成功している人に共通するのは、「本業の延長線上」であること。エンジニアが技術コンサルをする、マーケターが中小企業のSNS運用を手伝う。本業で培った専門性が、副業の競争優位になる。「未経験から副業で月50万」が幻想であることは、冷静に考えれば自明だろう。